棘無し

モッコウバラどこへ行ったんだろう、流れていく雨雲をみて思い出した。毎日理路整然と暮らせるわけがなくて、ばらばらの映像をつないで1日にしている。きちんとしようと思ったら、いろんなことが端から溢れてしまう。いつからかそれを忘れて、はみ出さないように、且つ溢れないように気をつけていたら箱の中にいて身動きがとれなくなっていた。春、愛をもってモッコウバラを見なかった。今、耳の横を雨音が滑り落ちていく。美しい朝が来ますように。

 

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